令和4年度

社会福祉法人 光輝の歩 福祉会 子むすびの森保育園

所在地/浦添市
業 種/児童福祉事業
事業内容/保育業務
従業員数/56名

ホームページ:http://komusubinomori.com/komusubi/

園の方針を伝えたい!伝わる、届く言葉選び

保育士は全国的に人材が不足しがちだと思いますが、どのような人材を求めていますか?

今年こども園がオープンするため、それに合わせて少なくとも6名、正社員を採用したいと思っています。ですが保育園はおっしゃる通り、全国的に人材不足。私たちの園も例外ではない中、さらに園の方針に共感し、同じ想いで頑張ってくれる方に来てほしいという期待がありました。私たちの保育園では、保育士がクラスを担当するのではなく、それぞれの子どもに担当保育士をつけるという「育児担当制」を取り入れています。担当制は、子どもたち一人ひとりに向き合いたい保育士にとって理想的な働き方ができる一方で、一般的ではないため、戸惑ってしまう方もいます。なので入社前に方針を理解し、同じ気持ちで頑張りたい方に入ってもらいたい。そんな気持ちがありながらも具体的にどんな方法があるのか分からず、毎年同じような求人内容を出し、結果があまり出ないことにモヤモヤしていました。そんな時、知人から「採用コンサルタント」という職種の方がいることと、この事業の存在を教えてもらったんです。

採用コンサルタントとはどのようなやりとりをしましたか?

採用コンサルタントの小宮さんに数回に分けて訪問いただき、私たちや職員5~6名にヒアリングをしていただきました。まず私たちのヒアリングを通して、具体的にどんな人材が欲しいのか、そのためにどんな言葉が必要なのかを一つひとつ丁寧に教えてくれました。たとえば、方針を理解して同じ気持ちで頑張って欲しいと思っているなら「急募」という言葉は使わない方がいいということ。誰でもいいからとにかく早く欲しいと思われて、ミスマッチの可能性が高まるという説明を受け、そういう見方があるのかと驚き、納得しました。また、職員のヒアリングを通して、求職者側がどこを見ているのかも分かりました。駅が近いなどアクセスの良さもメリットになるのは意外でした。ホームページを見て「絵本が好きだから来た」という職員も。改めてホームページで伝えることの重要性を再確認しました。複数園に面接に行き「担当制がやりたくてここに決めた」という方がいたのは嬉しかったです。

当初「モヤモヤしていた」とのことですが、本事業を通して気持ちに変化はありましたか?

プロの方に客観的にヒアリング・アドバイスいただくことで、どのような人材が欲しいのか、求人広告で何を書けば求める人材に響くのかが明確になりました。目先の人数確保ではなく定着する社員を採用するには、誤解を与える言葉を控えることも大事だと知ったのは大きな学びです。また、丁寧にヒアリングしてもらったことで、モヤモヤの解消方法が分かりました。それは園の想いや方針が求職者に伝わる「強いリクルートサイト」を作ること。ただやみくもに求人をするのではなく「この保育がしたいからここに来たい」という方に入ってもらうために、年間を通してアピールすることが大事だと気付きました。現在、外注先を教えていただき、リクルートサイトを制作中です。また、アドバイスをもとに求人原稿も作成しているところです。やるべきこと、伝えるべきことが明確になったので、あとは同じ想いを持つ保育士さんに言葉が届くような求人活動を頑張っていきたいと思っています。

取り組みの成果

目標とやるべきことが明確に!”伝わる”言葉を模索中