令和4年度

株式会社サン食品

所在地/糸満市
業  種/食品製造・販売
事業内容/麺類・麺用だし・土産品等の製造及び販売
従業員数/98名

ホームページ:http://sun-foods.net/

自社の魅力発掘と、長く使える求人広告を作成

兼任で人事を担当されているとのことですが、どのような課題がありましたか?

総務部の仕事のひとつとして、採用活動をはじめて3年が経ちました。3年を経て感じたのは、安定した採用がいかに難しいかということ。
弊社にはいくつかの部署で定期的に採用をする必要があります。また昨年定年退職者が数名出たため、急遽人数を補填しなければいけない部署もありました。急募の部署は朝が早いため「朝早いのは皆嫌がるのではないか」と思い、アピールポイントが分からず四苦八苦。他の部署に関しても採用後の定着まで見据えた”良い採用”ができず悩みました。人事担当は私しかいないため相談できる人がおらず、また総務という仕事柄、どうしても求人広告を書いても堅苦しい文章になってしまいます。つまらない文章だと感じながらもどう直していいのか分からず、さらに費用をかけられないため、結局使いまわしの文章をハローワークに提出する繰り返し。このままではいけないと思っていたところ、担当社労士さんより本事業を教えていただき、藁にもすがる思いでお願いしました。

本事業の取り組みの中で、印象に残ったことはありますか?

総務として得た各部署の知識や、聞いた話をもとに求人原稿を書いていましたが、「改めてそれぞれの部署について知りたい」と、採用コンサルタントの小宮さんが現場担当者数名にヒアリングをしてくれました。そこで製造課長が元々未経験で入社したことを初めて知ったんです。驚きました。聞くとUターン目的で求人を見ていたところ、昔から馴染みのあった麺を製造する弊社に興味をもったのだそうです。私はこれまで現場の方に「いい人が入ってくれた」と思ってもらいたくて、「となるとやはり経験者だろう」「製造が好きな方だろう」と考えていました。ですが未経験の人が課長にまでなっていると知り、ターゲットを勝手に絞りすぎていたと痛感したんです。
また、採用活動を行っている他社(3社)を集めた会を開いていただきました。人事担当者の悩みや施策を目の前で聞くことで、皆さん工夫されたり努力をされているんだと背中を押されました。

コンサルティングによって、得られた成果を教えてください。

求人原稿を書くために必要な情報と表現を学ぶことができました。たとえば配送業の朝が早いことをネガティブに捉えていましたが「朝が早いということは終わりも早いってことですよね?」と言われ、ハッとしました。朝も終わりも早いことで「体調管理がしやすい」「子育て世代にぴったり」など、メリットとして打ち出せると知ったのは大きいです。実際に、そこをメリットに感じてくれた方からの応募がありました。
学びを活かして書いた文章は、弊社と相性の良い方にピンポイントで刺さるような、長年使える文章になったと感じています。また、自社の魅力をあらためて知る機会になったので、自信を持って採用活動をできるようになりました。
実際に数字として結果も出ています。これまで年間数名の応募だったところから、半年で11名の採用に至りました。想像した通りの人も数名いて、あらためて”ターゲットを思い描きながら求人原稿を書く”ということの大切さを実感しました。

取り組みの成果

「朝が早い」を長所に変換!半年で11名採用