令和4年度
株式会社レキオス
所在地／那覇市
業種／不動産業
事業内容／住環境支援事業 ・ 地域支援事業 ・ 協創事業 ・ 総合不動産事業 ・ 通信事業
従業員数／120名
ホームページ：https://www.lequios.co.jp/
仮人事部設立で採用の面白さを学び、応募増へ
事業参画前も求人広告を出していたとのことですが、当初の課題を教えてください。
現在、グループ会社全体で20以上求人を行っている状況です。いくつか求人媒体に掲載しているものの応募はなし。そんな中、弊社には人事部がありませんでした。ある日会議にて、人事部発足の足がかりとして仮の人事部を設けてはどうかという話になり、提案者である私が試験的に担当することに。やってみたものの、採用ノウハウがない中でイチから求人活動を行うのは難しく、また兼任のためどうしても手薄になってしまいました。このままではいけないと思っていたところ本事業を知り、採用コンサルタントの小宮さんによるセミナーを聞きに行くことに。セミナーで小宮さんがおっしゃったNGワード、たとえば「素直で明るい方」「チャレンジ精神が旺盛な方」などの文言を弊社は多用していたので、これは大変だと思いました。小宮さんが提唱する「レンアイ型採用」という考え方もとても分かりやすく腑に落ちたため、ぜひこの考え方を学びたいと事業に参画しました。
20もの求人を出していたとのことですが、専門家が行った取り組みはどのようなものでしたか？
事業がたくさんあるため、部署ごとの仕事について把握するべく、小宮さんが社員10名ほどにヒアリングすることになりました。正直なところ、当初は「誰でもいいから来てほしい」と思っていましたが、ヒアリングに同席しているうちに考えが変わりました。小宮さんが社員の意見や人となりをたくさん引き出してくれたため、ディスカッションしているうちにどんな人が必要なのか見えてきたんです。同時に弊社の魅力も見えてきました。弊社は売上だけじゃなく「人のために」を大切にする会社。小宮さんからも、そこをもっと表現すれば”そういう人”が来てくれますよと背中を押されました。もうひとつ大事なことを教わりました。それは「理念より社風を分かりやすくする」こと。写真や言葉の選び方、見せ方など、細かなアドバイスをいただくことで、これまで載せっぱなしだった求人広告にやっと手を付けることができました。
アドバイスをもとに実際に行動したことと、それにより出た結果を教えてください。
すでに掲載している求人媒体の内容を変えたところ、これまで0件だった応募が4件になりました。また、求人を見た方が保存できる「いいかも」ボタンもこれまで月に数件でしたが、10件以上つくように。面接に来てくれた方のうち、1人は不動産管理で面接したものの、より高度なスキルが必要である総合営業へ入社を促したほど優秀な方。また、別の方からは「他社で『人のために働きたい』と言ったところ、甘いと言われてしまいました。求人の文章を読み、ここなら僕の求める働き方ができるかもしれないと思ったんです」と言っていただき、改めて会社が大事にしていることを表現して良かったと思いました。
文章を少し変えたり内容を見直すことで反響が変わる楽しさを見出すこともでき、仮ではありますが人事部としての面白みも分かってきた気がします。理想を下げるよりも、変に妥協せず理想を掲げながらも自社のことをきちんと伝えていく。採用はまさに恋愛なのだなと思いました。
取り組みの成果