オリジナリティのある求人原稿を作ることができた
本事業をどこで知り、どんな印象を受けましたか?
この事業は商工会のパンフレットを見て知りました。ちょうど採用に力を入れたいタイミングだったので、採用コンサルタントの小宮さんが登壇するセミナーに参加したんです。採用を恋愛にたとえるというコンセプトを提唱される小宮さんを見て正直「ちょっと軽いなぁ」という印象を持ちました。だけど同時に「古い考え方でずっとやるのは良くないな」「考え方を変えていかないと」とも思いました。今、業界全体としてパラダイムシフトが起こっていると感じています。自動車整備業界は今どこも採用が厳しく、また車検制度が売上に大きく影響するため法律にがんじがらめにされている現状があります。ですが、今後自動運転の時代が訪れたとしても、自動車整備の技術は必要とされるはず。必要な技術の継承を途絶えさせないためにも、僕たちは感覚を変えないといけない。そのためには、小宮さんのような勢いがある方のアドバイスが必要だと感じました。
採用についての課題と、それに対してどのような取り組みを行ったのか教えてください。
会社の在り方を変えようと、5~6年かけて休みを増やしたりお客さんの単価を上げるなどの整備をしてきました。職人さんが休みを取りながらもしかるべき対価をもらえるようになってきたと思います。会社を整えたから、ここから人を採用したい。だけど何からやればいいのか分からない。そんな現状でした。
1回目の訪問で現状を伝えると「社員の言葉を繋いだら自ずとアプローチに必要な言葉が見えてくるはず」と、小宮さんがまずやってくれたのは社員5~6名のヒアリングです。実際、ヒアリングのおかげで求人広告原稿用の「先輩が怖くない自動車整備会社」というキャッチコピーが生まれました。「スパルタを覚悟して入ったが、拍子抜けするほど優しかった」という社員の声を小宮さんが拾い上げてくれて。キャッチコピーしかり、アドバイスをもとに書いた求人用原稿の添削をしていただきました。プロに客観的な視点で添削してもらえる機会はなかなかないと思うので、とても勉強になりました。
本事業を通して、どのような結果が出たと感じていますか?
結果としては、考え方を柔軟にしてくれたことと、弊社だけのオリジナルの文章を一緒に考えてくれたこと。これにつきます。
採用力を上げることは、弊社にとって「入り口」です。入り口がおかしいと誰も入ってきてくれません。鶏が先か卵が先かという話になりますが、弊社ではまず中身である会社の働きやすさや働きがいの部分を先に、頑張って調整してきました。この事業では、中身を表現する力、「入り口」を整える力を学ぶことができました。採用力向上モデル事業の名前のとおり、採用力を鍛えてもらったこと、自分が思いつくやり方ではない方法を示してもらえたことがゴールだと思っています。小宮さんの話は毎回新鮮で、業界を変えたいという自分の想いの再確認にも繋がりました。ちょうど先日インディードに文章を出したばかりなので、ここから先は弊社の責任として、採用から教育、その先の社員の未来までサポートしていけるいい会社になっていきたいです。
取り組みの成果