令和4年度
平宮産業株式会社
所在地/うるま市
事業内容/造園土木工事業、ICT事業、沖縄石油基地関連事業
従業員数/34名(2020年4月現在)
人財育成の課題を共有し、改善のきっかけに
とても魅力的なリクルートページをお持ちですが、どのような課題を抱えていたんですか?
平宮産業は造園土木工事業・石油基地関連事業・ICT事業と3つの事業部からなる会社です。2019年にスタートしたICT事業では案件が増えており、エンジニアを増やすため採用活動に力を入れています。しかしせっかく採用に結びついたとしても3年ほどで辞めてしまう人が多く、社員の育成や定着の部分で課題を抱えていました。採用コンサルタントとして入っていただいていた小宮さんに相談したところ、他の会社と比べると人事評価制度や給与体系などの制度面が弱く、きちんと設計し明文化することが必要なのではないかという話になり、無料で専門家に相談することができるこの事業を紹介していただきました。従業員は10代から60代と年齢層が幅広く、今後のことを考えるとたくさんの社員が定年を迎えていくことになります。若い世代へと世代交代していくことを前提に、計画的に採用活動を行っていきたいと考えています。
本事業の取り組みとしては、どのようなことから始められたのでしょうか?
人事評価制度や給与体系を整備していくにあたり、社労士の方を紹介していただきお話することができました。社労士さんを含め、場面によって必要な専門家の方に無料で10回も相談できるというのはとてもありがたいです。経営者と専門家だけで話をするのではなく、各部署の部長以上のメンバーが集まる場に社労士さんも参加いただき、人事評価制度がどんなものなのか、また人財育成の最近のトレンドなどをご教示いただくことができました。これまでも担当者が外部セミナーで勉強してきたことを社内に共有していましたが、なかなか理解してもらいにくい現状がありました。ところが、専門家の方に会社に来ていただき直接説明していただくと説得力があり、問題意識を持っていなかった社員にも自然と受け入れてもらうことができました。部署を横断したメンバーで課題を共有したことで、社内全体として人財投資の必要性を感じることができたと思います。
専門家派遣によって社内に変化はありましたか?
未だ人事評価制度や給与体系は完成に至っていないのですが、話し合いの場を設けたことにより少しずつ社内に変化が表れてきています。今までは採用や人財育成について他人事として考えていた社員も、問題意識を持ってくれるようになりました。新しいメンバーに対して積極的にフォローに入ったりして、主体的に捉え行動してくれるようになってきたことが一番大きな収穫です。創業して40年以上が経ち、社内の風習や習慣を変えることは容易ではありませんが、社内全体として「変わらなければいけない、より良く変えていこう」という雰囲気が生まれ始めているのを感じています。長年勤めてくれている社員だけでなく、新しく入った社員にもやりがいや目標を持って活き活きと働いてもらえるように取り組んでいきたいです。今後も定期的に話し合いの場を設けて、会社として目指すべき姿を共有し、それに向けて必要な施策を実行していきたいと考えています。
取り組みの成果