令和4年度

スーパー八重

所在地/竹富町(西表島)
業  種/小売業
事業内容/スーパーの運営
従業員数/4名

ホームページ:https://www.facebook.com/i.super.yae/

的確なアドバイスが不安脱出のきっかけに!

西表島という環境での正規雇用について、どのような課題を抱えていますか?

スーパー八重は西表島にある数少ないスーパーのひとつです。野菜やお惣菜などの食料品をはじめとして、日用品や土産品など幅広い品揃えで島で暮らす人たちの生活を支えています。数年前に知人からの事業継承により夫婦でスーパーの経営に取り組んできました。全く経験のない仕事に悪戦苦闘しながらようやく10年目を迎えましたが、コロナ禍の影響もあり人材不足が顕著となりました。
島のインフラ的な存在として、島で製造されたお土産や地元の農家さんとの連携を強化し、地場産業の応援をしたいという想いがあります。また、もともと行っていたマリン事業や、店舗2階部分を活用した民宿業など、スーパーの運営と並行して行いたい事業もあり、1日の業務をこなすことで精一杯という状況で、人手がないためにやりたいことができない現実がありました。
募集をしてもなかなかうまくいかず、先の見えない漠然とした不安を抱えていました。

専門家の方たちとはどんなことを話しましたか?

島内でも人手不足の話が聞こえてくるほど状況の悪化を肌で感じており、店内の求人欄を利用して募集を行ってきましたが、なかなか結果に結びつきませんでした。専門家の方は親身に話を聞いていただき、人材採用を恋愛に例えるなど、働いてくれる人にどのようにアプローチして探せば良いかわかりやすく説明してくださるので、笑いながらとても楽しく取り組め心が元気になりました。求める人材像をきちんと言語化することで求人ターゲットを絞り込み、島外の方にも訴求できる求人メディアにチャレンジすることにしました。
正社員の給与や残業代の考え方、悩んでいた雇用契約についても相談でき、アドバイスをいただけたことでどのように進めていけば良いか明確になり、不安感が軽減したように思います。また、店長が抱えている業務をリストアップして整理し、簡単な作業についてはマニュアルを作成することで、従業員へ作業の引き継ぎ共有をできるようにしました。

専門家派遣で得られた成果と、今取り組んでいることを教えてください。

人を増やすことばかりに意識が向いていましたが、思い描いている理想のスーパー八重にするには今の職場環境の改善も必要だということに気づくことができました。私たちは従業員に指示を出すことに苦手意識がありましたが、人それぞれに得意、不得意なコミュニケーションがあると学びました。それと同時に自分たちのコミュニケーション特性を認識し、気を付けるべきポイントを知ることができました。また、衝動的に怒らないようにするためのアンガーマネジメントについても教えていただいたので、状況と相手に合わせてコミュニケーションを変えていくことを少しずつ実践していきたいと考えています。
まだ採用には至っていませんが求人にも少しずつ応募がきています。アドバイスしていただいたことを活かしながら応募者とうまくコミュニケーションを取り、お互いにミスマッチのないように選考を進めていきたいです。

取り組みの成果

今後のビジョンと取り組むべきことが明確化できた!