令和5年度

社会福祉法人 若夏会

所在地(市町村)/石垣市
業種/サービス業
事業内容/障害者支援施設、グループホーム、居宅・訪問介護、相談支援事業所
従業員数/41名

ホームページ:http://wakanatsukai.jp/

モヤモヤが言語化され共通認識ができた!

この事業に参加する前の状況から教えてください。

これまではハローワークを利用して地元の方々を中心に採用活動を行っていました。私たちの施設の利用者さんは主に障害を持つ方々ですが、社会福祉という同じカテゴリーから介護経験者の応募が多く、似ている業務で取り組みやすいだろうと採用していました。しかし障害者支援と介護は似ているようで違う対応が求められる部分があり、入ってみてギャップを受け入れられず離職する方も少なくありませんでした。一方で異業種から転職してきた人たちは、最初は難しくても時間をかけて徐々に経験を積み重ねることで、障害のある利用者さんともコミュニケーションが取れるようになります。前職の経験に関わらず、きちんと経験を積めば定着して長く働いてくれるという実感がありました。セミナーに参加してお話を聞いた時に、手っ取り早く人数を増やすのではなく、本当にこの場所で働きたいという人にアプローチしていきたい、と強く感じて応募しました。

本事業がスタートして、どのような取り組みを行いましたか?

採用コンサルタントの小宮さんに何度か訪問していただき、実際に働いている職員6名ほどのヒアリングが行われました。入職の経緯や、仕事に求めていること、やりがい、職場環境に対して思っていること、将来の展望などを詳しく、また客観的にヒアリングしていただきました。それらを元にして現状の採用活動における課題や、アプローチすべきターゲットの設定、ターゲットへ訴求すべきポイントの分析レポートをいただくことができました。レポートは組織力強化を担当してもらっている中間管理職に共有したのですが、漠然としていた問題点が詳しく分析され、とても理解しやすくなったと好評です。日常会話で「こんな人と一緒に働きたいね」と話していたことが、複数のターゲットとして具体的に言語化されたので、求めている人材像が共通認識となり、それに対してのアクションが取りやすくなったと感じています。

分析レポートを見た職員に何か変化はありましたか?

この事業へ参加してから、職員間でのコミュニケーションが目に見えて活性化しました。これまで採用プロセスに深く関わらなかった職員も、いまでは積極的に、私たちがどのような人材を求めていて、どうアプローチしていけばいいかということを話し合っています。各個人が採用を真剣に捉え、行動できるようになったことは、人材育成にも繋がっていると感じています。小宮さんが作成した分析レポートによって、求める人材を採用するまでの道筋がイメージでき、職員はさらにやる気になってくれました。新たな気持ちで仕事に取り組むことができ、この事業が終わっても主体的な行動を続けることができそうです。まだ具体的な採用活動は始まったばかりですが、職員の心の変化を感じることができたことは、大きな成果だと感じています。採用に繋げられるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。

取り組みの成果

詳細な分析レポートで職員がやる気に!