令和5年度

株式会社赤マルソウ

所在地(市町村)/糸満市
業種/食品製造業
事業内容/食品加工、調味料製造および販売
従業員数/27名

ホームページ:https://www.akamarusou.co.jp/

採用ページ:https://akamarusou-agrearms.webagre.com/

意欲がある人の応募が増え、サンダル面接は0名に!

老舗で知名度のある御社に、採用のお悩みがあるのは意外です。どのような課題があり、何に期待して本事業を活用されたのでしょうか。

数年前までは、正直なところ採用にはあまり困っていませんでした。ですが5年ほど前から応募が停滞しており、応募が来てもサンダルで面接に来る人がいたり、入社しても離職率が高い状況が続いています。これまで使ってきたハローワークに加え、求人誌なども活用してみましたが、期待する効果は得られませんでした。弊社には人事専門の部署がなく、ノウハウがありません。求人広告はかなり昔から同じものを流用しているため、書き換えるべきだと思いつつも手を付けられずにいました。
SNSやオンラインで稼げる仕組みも増えてきているため、正社員として働く若者が減っているのかもしれないと感じながら、弊社はできれば長く勤めてくれる正社員が欲しい。老舗企業ということもあり、次の世代まで一緒に働いてくれる人を採用したい想いがあります。本事業のセミナーで小宮さんが「ミスマッチを防ぐ」という考え方について話されており、ミスマッチという視点から求人活動を行えば、弊社に合う人材が来てくれるかもしれないと期待し、応募しました。

事業ではどのような取り組みがありましたか?印象的だったことも併せて教えてください。

まずは求人広告文の見直しを行うため、現状把握として社員5名のヒアリングからスタートしました。入社理由や今まで続いている理由など、社内の人間では聞きにくいことを小宮さんに引き出してもらいました。印象的だったのは、製造部の社員が「新しいことに挑戦したい」と上司に伝えたところ、企画開発部との兼任を推薦してもらえたというエピソード。部署の垣根を超えて、色んな職種にチャレンジできるのは強みかもしれないと思いました。
また、小宮さん主催の求職者と企業のマッチングイベントにも招待いただきました。面接では聞けない求職者の赤裸々な悩みや困りごとを聞くことができ、新たな発見の連続でした。たとえば「未経験OKで入ったけど”さすがにこれはできると思ってた”と言われた」という話や、「土日休みと書いているけど本当は違う会社が結構ある」など。それを受けて「未経験OK」をもう少し安心感のある書き方にした方がいいかもしれない、なぜ土日休みなのかを求人広告文に丁寧に書いた方がいいかもしれない等、書き方のヒントが得られました。

ヒアリングやマッチングイベントで得た気づきは、求人活動にどう活用されましたか?

すべて求人広告文に反映しました。たとえばヒアリングで知った強みを「挑戦したい方は企画開発に異動も可能」「ステップアップセミナーやフォローアップ研修も」という文章にしたり、求職者の不安を考慮して「調味料の製造」の一言ではなく1日の流れを書くようにする等です。弊社では面接前に必ず職場体験をしてもらうのですが、広告文を変えて以降、体験から面接に繋がる割合が肌感覚ですが5割から7割にUPしました。「イメージと違う」が減ったのかなと思います。サンダルで来る人もいなくなりました(笑)。もしかしたら今まで情報量が少なすぎて、「簡単そう」という印象だけが伝わっていたのかもしれません。ちゃんと挑戦できることを書けば、意欲の高い人が来てくれるんだなと感じました。応募自体も増えていて、昨年2月には1~2名の応募だったのが、今年は6名応募がありました。求人の奥深さ、人材の大切さを改めて感じられたことで、コミュニケーションの質の向上にも繋がっています。

取り組みの成果

求職者目線の広告文で、応募の数も質も向上!