令和5年度

社会福祉法人南山福祉会 みなみ保育園

所在地(市町村)/糸満市
業種/保育・教育サービス業
事業内容/保育園経営
従業員数/30名

ホームページ:https://minami-preschool.com/

採用ページ:https://minami-preschool.com/publics/index/4/

相性のいい人材を引き寄せる求人広告を模索

事業に応募したきっかけを教えてください。

私は以前から、一斉保育に疑問を抱いていました。それは、従来の教育方式が彼らを単なる「指示待ち人間」にしてしまうのではないかと心配していたからです。様々な物がAIによって自動化され、子どもたちが大人になる頃には今ある半数以上の仕事がなくなり、現在想像もつかない職種が生まれているでしょう。そんな危惧があり、2014年の園長就任を機に、2016年に保育方針を大きく変更しました。新しい方針は、子どもたちの自主性を重んじるもの。当時、沖縄では一斉保育が主流であったため、新しい方針に戸惑う声も多く、保育者の退職が相次ぎました。なんとか自力で今いる人数まで採用できましたが、まだ人手が足りません。それでも当園の保育方針に共感できる人材を求め、合わない方はお断りしてきました。どうすれば相性のいい方を引き寄せることができるのだろうと悩んでいた時、保育協会の先輩が小宮さんのコンサルを受けており、その求人広告に明らかな違いを感じました。グッとくるものがあったんです。私も求人をもっと魅力的にしたいと思い、本事業に応募しました。

事業ではどのようなサポートがありましたか?

当園には「園長の想いを前面に出すことが重要」とのアドバイスを受け、私の話を聴いていただく時間を多く取っていただきました。その情報をもとに、園の理念を凝縮したデジタルブックの作成が決定し、制作にあたっては専門の会社を紹介してもらいました。さらに、一般的な求人広告とホームページに掲載する求人の文章の違いについてもアドバイスいただきました。以前は一般求人広告にも園の想いを強く込めていましたが、小宮さんから「求人は園をまだ知らない人への最初のアプローチであり、恋愛で言えば初めて会った人にラブレターを渡すようなもの」と指摘を受けました。媒体によって書き方を変えるという発想がなかったため、目から鱗でした。すぐに見直しを行い、ホームページは熱意を込めて園を紹介し、求人広告では興味を引くきっかけとなるような温度感を持って書き直しました。文章の添削も受け、求職者目線を取り入れた良い文章に仕上がったと感じています。

事業で得た学びと成果を教えてください。

小宮さんにこれまで手掛けたホームページをいくつか教えてもらい、それらを参照しながら私たちのホームページの文章を全面的に見直しました。変更から1か月も経たないうちに、紹介会社からひとり紹介が入り、面接することになりましたが、その方、書き換えた後のホームページをしっかり読み込んで来てくれたんです。彼女は他の園でも面接を受けていましたが、当園のホームページを読んで「ここで働きたい」と感じたと言ってくれました。面接で話を聞いてみると、彼女の考え方と当園の方針がぴったりと合致。適性テストの結果も申し分なく、まさに理想的なマッチングとなりました。
私は、職場のミスマッチが原因で「二度と保育士をしたくない」と感じる人が出てほしくありません。本事業を通して、外部に向けてどう伝えれば良いのかを学ぶことができたので、得られた知識を活かして今後もホームページや求人広告をより良いものに改善していきたいと思っています。

取り組みの成果

方針に共感する相性のいい人材を採用!